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Story Seller 2011 [本]

コーヒーメーカーから注いだ液体は透明でした。
なんと豆を入れ忘れていましたw

どんくさすぎます[バッド(下向き矢印)]



今日は「小説新潮~5月号」内「Story Seller 2011」の一部を読みました。

普段、私は「小説○○」や「文芸○○」等の文芸雑誌?は買うほうではありません。
なぜかというと「読むときは一気に読みたい」ほうなので連載を毎号毎号少しずつ読むというのがあまり好きではないのです。
そんな私が何故今回買ったかというと……

「Story Seller 2011」のせいです。
「Story Seller」とは新潮社から出ているオムニバス小説で「中短編でありながら長編小説並の読み応え追求するというコンセプト」のものである。
現在、書店ではVol.1~3が文庫として出ているのですが、今回は「Magazine in Magazine」という形式で「小説新潮」内での登場となりました。

そんな訳で、別冊として出ない以上買うしかないとなりました。




今日読んだのは
「R-18 二次元規制についてとある出版関係者たちの雑談」 著・有川浩です。

まず、簡単に有川浩サンについてですが、ドラマ「フリーター、家を買う」や映画「阪急電車」の原作者で、彼女の代表作に「図書館戦争」シリーズと言うのがあります。

その内容は、
公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行されそれらを取り締まるために検閲はもちろん武力行使すら認められた世界で、検閲から本を守るために図書館は「図書隊」を編成した。
そして良化隊の言論弾圧に唯一対抗できる図書隊は「表現の自由」を守るべく武装し、良化隊との永きに渡る抗争へと突入していった。
というもので、小説のみならずコミック、アニメ等にもなった作品である。

そのあとがきで、実際こんな世界になったら嫌だねみたいなことを言っていましたが、今現在「そんな世界はやってこない」とは断言できない状況ではないだろうか。


で、今回の話ですが
編集者とある作家の喫茶店での雑談です。

編集者は作家が買い物をしてきたと言うので何を買ったのかと尋ねると、おもむろに出したのが大型コミック。
しかも表紙のイラストが裸に近い女体が主だった。
近年国や都がしようとしている「二次元表現の規制」の問題でコメントを求められ、現在の二次元エロ市場について把握しようと考えたらしい……



最後の著者コメントは爆笑しました。

しかし有川サン、思い切った作品を書いたなぁ。
フィクションと言うにはモデルが分かりすぎるんじゃないかと心配になりました。


最後に「図書館戦争」シリーズについて少し付け足すと、上記内容では銃とか乱射しまくったりしてプチ戦争小説みたいな感じに取られるかもしれませんが、読者の一般的捉え方は「恋愛小説」です。
しかも、ベタ甘・胸キュンのオンパレード、ライトノベル風。

「大人の事情」でなかなか文庫化されなかったこのシリーズも現在、第2弾(図書館内乱)まで文庫化されました。
機会があれば是非読んでみてはいかがでしょうか?






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コメント 3

つぐみ

「Story Seller」の1巻は単行本化されたのを読みましたよ。
ちょっとホラーがかったのもあるので2巻目は躊躇しています。
有川浩さんもよく読んでますが図書館戦争と、自衛隊シリーズは手が出せていません。
by つぐみ (2011-05-05 23:28) 

lamer

「イメージ」にご訪問いただき有難うございます。
by lamer (2011-05-06 09:26) 

カフェオレ無糖

>つぐみサン
 私もホラーは苦手です。
 ちなみに私の"初"有川サンは「くじらの彼」という自衛隊員の短編恋愛小説集でした。
 取材を重ねて書いただけあって、そこらへんの上っ面だけの自衛隊小説とは全く違いました。


>lamerサン
 こちらこそ、ご訪問ありがとうございます。
by カフェオレ無糖 (2011-05-08 20:00) 

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